AIで普通の動画を3D動画に変換する



 この一瞬が、全てを狂わせた・・・・・・。








PAS(yellow side) Phase.3 一ヶ月後 −寂しさの果てに−











 やってきた一ヵ月後、そしてこの一日が事の発端となっていく・・・・・・






 ちょうどクリスマスが終わり、世の中全体が年越しムードが漂う。

だが、ここに一人、年を越せない一人の女性がいた。



あれから、一ヶ月がたつが未だにレッドのことが後を引いてる女性、イエローである。

流石に涙を流すことは少なくなってきたが、別れた時期がよくなかった。

この一ヶ月の間に大きな行事がある。 そう、クリスマスだ。

特に、クリスマスイヴは恋人と過ごすのが恋人持ちのほぼ常識となりつつある。

この日に限っては、かなりの男はそれなりの演出で女を喜ばせたり、一緒に楽しんだりする。

もちろん、レッドがこの行事を見逃すはずも無く、しっかりとその日はイエローの傍に居てあげたり

それなりの演出はしてきた。 だが、今年はそんなことは無くイエローはたった一人で寂しいクリスマスイヴを過ごした。

クリスマスの日、ブルーが気を利かせてジョウトの面子を呼び出してグリーン宅でパーティを開いた。

イエローもブルーの意図には気がついていたので表面上は楽しんでいるように見せた。

そんなクリスマスを終えて、残された6日間を一人また悲しみの中で暮らすことになるイエロー。

そして、あの日から一ヵ月後の今日、イエローの悲しみは限界を突破していた・・・・・・









 ここにもう一人、叶わぬ想いを胸に抱きながら、義姉のお願いを忠実に行う一人の男

シルバーの姿があの研究所にある。



今日は例のディスクの破片から復元されたディスクを受け取る日だ。

あのディスクに書込まれていた情報には、行方をくらましたレッドの居場所に繋がるヒントが

おそらくあると思われている。 義姉の願いは自分の中ではほぼ絶対なので彼は今日、動き出す。

しかし、心の中で疑問に思うこともある。

レッドが行方をくらました背景は、この一ヶ月の間にブルーから話を聞いたのでそれは解決済みだが

このブルーの願いを達成したからといって、ブルーの中で自分の順位というものは上昇するのだろうか?と

恋敵のあの男、グリーンと自分のブルーとの距離の差は本当に大きい。

こんなことでしかブルーにアピールすることが出来ない事が非情に悔しかった。

強烈にアピールする術が無いのなら、グリーンの失脚を願うほかは無い

そんなシルバーの願いが叶うきっかけが今日、起ころうとしていた・・・・・・










 結局、クリスマスイヴもクリスマスも何も無く、イエローは一人だった。

ブルーの助言で新しい彼氏を作れといわれたが、とてもじゃないが今はそういう気分になれなかった。

未だ心の90パーセント以上を占めるレッドへの想いがある限り、新しい人を見つけるのは難しい

部屋の隅に置いてあるレッドとの思い出の品々をまとめた箱を見ると、本当に猛烈な孤独に襲われた。


いつも寂しい時抱きしめてくれる、相談にも乗ってくれる、力になってくれる・・・


本当に頼りがいがあって、明るくて元気、そしてまっすぐな人柄は本当に大好きだった。

未だ残る未練がイエローを苦しめる・・・・・・

自宅で一人ボーっと座っていると、ポケギアが鳴った。


「・・・もしもし」


沈んだ声で応答するイエロー。


「俺だ、グリーンだ」


グリーンはその声に胸が痛んだが、そのまま会話を続けた。


「・・・っ・・・っ・・・グリーンさん・・・」


ポケギア越しで泣き始めるイエロー。グリーンの胸はさらに痛み出した。

イエローが今、泣いている原因は分かっている。そして、その泣いている原因を解消する術を知っているのだが

それを教えるわけにはいかなかった。 親友との固い約束。 男同士の誓いだからだ・・・・・・

しかし、グリーンは優しい男である。 

この事が心にいつも引っかかってしまい、イエローを見たり声を聞くだけでも罪悪感を覚えてしまう・・・

泣いている声や泣いている姿を見ればなおさらだ。

故にグリーンはよくイエローの相談相手をかってでた。基本的に後輩の世話焼きをするのはブルーやレッドの役目だったが

イエローのことになるとグリーンは罪悪感を押さえきれず、特に気にしてこなかった後輩の世話焼きするようになった。


「・・・グリーンさん、・・・いつもありがとうございます・・・・・・」


嗚咽が若干混じったような声で話すイエローに、グリーンの胸はさらに痛んだ。


「・・・・・・礼なら別にいい・・・」


礼などされたら、本当に申し訳ない。ポケギアの先で苦しむ女は、ほぼ自分の行動の結果によって泣いていると考えると

本当に申し訳がなかった。 だが、それでも守らねばならない親友との約束。

この2つの感情に板ばさみにされてグリーンは苦しんでいた。しかも、その苦しみを誰にも打ち明けることは出来ない。


「・・・グリーンさん・・・優しいですね・・・・・・」


その一言にグリーンの胸はズキリと痛んだ。


「・・・・・・」


グリーンには返す言葉が無かった。というよりも返すことなど出来なかった。

とりあえずポケギアでの会話を終えて通信を切ると、グリーンは傍にあった石に腰掛けた。


「すまない・・・」


誰にも聞こえないように一言呟いた。










 「はい、復元は成功したよ。」

シルバーはあの研究員から復元されたディスクを手渡しで受け取った。

このディスクの中にはおそらく行方をくらましたレッドの手がかりがあると思われる。

そのまま背を向けて去ろうとするシルバーを、研究員は肩に手を掛けて引き止めた

「そういえば・・・」
「ああ、礼か」

シルバーは振り向いて頭を下げると再び背を向けて去ろうとした。


「ちょっと、そうじゃなくて、あの、ブルーさんはなんて言ってました?」


この言葉を聞いた当初、何の話をしているんだと思ったがよくよく思い出してみると

ブルーとの食事の約束を条件として提示していたことを思い出した。


「・・・ごめんなさい。だそうだ」


無論シルバーはそんなこと一言もブルーに話していない。

研究員は肩を落としてがっかりしながら研究所に戻っていった。

シルバーはその姿を見ると、流石に少々悪いことをしたかと思ったが、自分でさえ食事になかなか誘えないのに

この程度のことで食事に誘わせるわけにはいかないと思い、その場を去った・・・



シルバーはそのまま自宅やブルーの家に行くのではなく、そのままポケモンセンターへと向かった。

中の情報を知ったら、そのままレッドの場所をそれをヒントに探し出せばいいのだから手間が省ける。

目的としていたポケモンセンターに行く途中に、新設されたばかりのポケモンセンターがあったので

シルバーはそこのポケモンセンターに立ち寄ることにした。

そのポケモンセンターは外装こそ通常のものと同じ規格だが、中に入ってみると何か違和感がある。

まず、ポケモンセンターといったらコレだと言える“回復装置”が通常の規格のものではなかった。

それを照明するかのようにジョーイさんがその装置を操作するのに四苦八苦している。

パソコン利用の順番待ちをしている間にそのジョーイさんが本当に焦っている姿はとても新鮮だった。



しかし、気になることがあった

新型の回復装置を利用するようになったのは構わないが、メリットが感じられない。

回復時間も特別早くなっているわけでもないのに何故新型の回復装置を導入したのだろうか?

しかしながら、深く追求する必要が無いように感じたのでシルバーはさほどこのことを気にしなかった。








 パソコンの順番待ちを始めてから10分は経過するだろうか、シルバーの前には2人の男性のトレーナーしか待っていないのだが

その待ち時間の長さは以上である。 通常、ポケモンセンターのパソコン待ちなど長くて5分だ。

自分のパソコンを経由して道具を引き出すときに、サーバが落ちていたり、故障でもしない限りはほんの数秒で転送は可能だ

ポケモンの管理も現在はシステムの開発がさらに進み、より簡略化されているのでよほどのことがない限り利用に時間は掛からない。

そんなことを考えながら並んでいると、先前の男性が申し訳なさそうに頭を下げて列から外れて次の男へと利用権は移った。


その男も頭を下げて列から外れるまでに10分近い時間をかけた。


シルバーは疑問に思いながらパソコンを利用すべくパソコンに触れる。


「なっ・・・・・・」


驚いたシルバー。これなら先ほど2人の男が利用が遅れた理由が分かる。

パソコンにインストールされていたのは従来のOSではなく、見たことも無い全く新しいOSであった。

とりあえずドライブに復元したディスクを読み込ませるとその情報を表示した。

ディスクの中にはフォルダが一つあり、そのタイトルは“情報”となっていた。

シルバーはとにかくそのフォルダの中身を見る。そこには3つの文章データがあった。


(・・・これは・・・??)


文章を読み進めていくと様々な情報が書いてある。

シルバーはその内容をあらかた読むとディスクをドライブから出して、ポケモンセンターを後にした。


(この手の話なら、姉さんに聞くよりもあの男のほうが詳しそうだな・・・・・・)


目指すはグリーンの家。シルバーはヤミカラスを呼び出すとグリーンの家を目指した。










 イエローのことを心配するグリーンは、一人、イエローの自宅へと向かった。

イエローの自宅を訪れることは、最近になってから別に珍しいことではない。

積極的に相談相手になって、イエローの助けになることが自分が唯一できる罪滅ぼしだと思ったからだ。

だから今日も時間が出来たのでイエローの元を訪れる。

少しでも、自分の犯してしまっている罪を償うために・・・・・・


「・・・イエロー、いるか」

「あ、はい・・・グリーンさんですか?」

「ああ」

「待ってくださいね、今、開けますから。」


少し暗い声のトーンで話すイエローは、家の奥からドアの鍵を開けにやってくる。

ガチャリと音がすると、イエローの家のドアは簡単に開いた。

グリーンがドアの先を見るとイエローの姿があった。

その姿は同じような年頃の女性に比べると小柄で、その顔は少々やつれており、先ほどまで泣いていたのだろうか目が赤い。


「どうぞ・・・お茶ぐらいならご馳走します」

「すまないな」


家の中に入っていくイエロー、それを見たグリーンも一間してからイエローも家の中に入っていく。

適当に居間にあるテーブルとソファーに腰掛けるグリーン。

しばらくするとイエローが紅茶を淹れてきたのでそれをいただく。何の気なしにふとイエローのほうを向くと

先ほど以上にイエローの小柄でほっそりしていることが分かる。

レッドに事実上捨てられたことは想像以上にイエローの肉体も精神も追い詰めている。



そして今日も、いつものように紅茶を飲みながらイエローの相談相手となるのだ・・・・・・



なんでもない世間話から、最近の自分に起きている変化、今の仕事の現状とたくさん話をした。

そのうちに話は、レッドの話になった。


「・・・レッドさんと今、一緒に居る人ってどんな人なんでしょうね・・・・・・」

「・・・・・・」


寂しげな声で話すイエローの瞳は涙で潤み始めていた。


「きっと、私より可愛くて、綺麗で、プロポーションとかも凄くて、性格も良くて、料理も上手で・・・・・・」

「・・・イエロー・・・・・・」


そうやって、自分に非があったと思われる箇所を自分で言っていくと自然と涙が出てきた。

グリーンはその姿が余りにも痛々しくて、眼をそむけてしまった。


「・・・・・・レッドさん・・・・・・レッドさん・・・・・・」


イエローは溢れる涙を両手で押さえて受け止め続けた。

微妙な空気が漂う中、グリーンは今の状況に対応する術がわからなかった。


「・・・・・・」

「・・・っ・・・っ・・・・・・・っ」


イエローの嗚咽だけが部屋に響き渡る。

静まり返ったこの空気を打破することが出来ないと感じ取ったグリーンは

ポケギアを取り出してブルーへと助けを求めようと思い、ポケギアを使うために席から立とうとした

その時である。


「・・・・・・!!!」


イエローは立ち上がったグリーンに背中から抱きついた。グリーンは驚きのあまり硬直してしまっている。


「・・・っ・・・・・・っ・・・・」

「イエロー、離してくれないか?」


グリーンが優しく問うと、それに対してイエローは激しく首を振って抵抗した。


「・・・私、私、寂しいです!!・・・どうしても、寂しいです!!!」


泣き声で必死に訴えるイエローに、グリーンの心は揺れた。

グリーンはポケギアを取り出して、それをイエローに渡そうとした。

しかし、イエローはグリーンがポケギアを使って、別の人を呼んでしまう、要するにいなくなってしまうと直感的に判断し

グリーンのポケギアを握る手からポケギアを叩き落とした。


「・・・ここに・・・いてください・・・」

「・・・・・・」


傷ついた時に、一番親身になって傍に居てくれる異性ほど意識する存在は無いだろう。

イエローは自然とそんなグリーンに惹かれていたのだ・・・・・・









イエローの言葉通り、ポケギアをそのままにしてイエローの自宅に残るグリーン。

いつしか時間は大概の人が夜と思う時間帯になった。

ソファーに座りイエローはグリーンの腕を抱きしめて、身体を預けている。

グリーンはその状態を解くことができず、そのままの状態でいるしかなかった。

その状態を解放したときに、イエローは何を思うのだろうか

また、傷つけることになるのではないのだろうか。という考えと

自分が原因となってイエローを傷つけていることを考えると、このくらいの願いは聞くべきではないのだろうか

という考えが、今の状態を延々と続けさせている原因である。





その状態のまま自然と時は流れていく・・・・・・・





静まり返った部屋で、2人はただ黙っていた。

いつしか動きを見せなくなったイエローが気になってグリーンは数時間ぶりにイエローのほうを向いた。

振り向いた先には瞳を潤ませたイエローの顔がすぐ近くにあった。

それには流石にグリーンも顔を紅潮させた。顔を引きそうになったが、よくよく見るとイエローの唇はかすかに動き

何かを必死に伝えようとしていることが分かった。

グリーンはその伝えようとしている内容を聞き取ろうと、イエローの顔に接近した。



「・・・寂しいです・・・・・・」



グリーンの耳元で小さく弱々しい声で囁かれた言葉には、熱がこもっておりグリーンの理性を揺るがした。

そのイエローの言葉が意味することは、もう今の年齢になれば分かることであるが

自分には愛する彼女 ブルーがいる訳で、そんなことは出来なかった。 しかし・・・・・・

今、ここで慰めることが自分にとって最大の罪滅ぼしになるとしたら

イエローを立ち直らせるきっかけになるとしたら

そんな甘い考えが、グリーンの脳内を駆け巡った・・・・・・









 シルバーは情報の真相を聞こうと、グリーンを探していた。

ポケギアで呼び出そうと思ったが、グリーンのポケギアの番号など知りたくも無い。

よって、特に連絡先も分からないので自宅を訪ねてみたが。外出中のようで何処にいるのか分からなかった。

ブルーを頼っても良かったが、グリーンの番号をブルーに聞くという行動と事実が異様に自分は嫉妬してしまうので

とてもじゃないがブルーに聞くことは出来なかった。

では、ジョウトの友人達はと思ったが、今回引き出した情報があまりにも怪しい点が多すぎて深く関わることが危険に

思えたので巻き込むわけにはいかないと思い連絡は避けた。

いつしか、時が流れて夕方頃になると探して別の日に聞きにいいだろうと思ったシルバーは

カントーを後にしようと思った。 しかし、ここで最近聞いたブルーの話を思い出した。


「グリーンたら、アタシ以上にイエローのことに熱心なのよね〜」


コレだと思ったシルバーは既にカントーの外れの方にきていたが、そのまま引き返してイエローの自宅を目指した・・・・・・








時は流れて、大概の人が夜と思う時間になった。

幸いにもイエローの家には明かりが灯っており、在宅中であることが分かる。

シルバーは中にグリーンがいるかどうか確かめようと、ふと、窓からその様子をみた・・・


(・・・・・・!!!)


年の暮れに見た、今年最大の衝撃がシルバーを襲った。

ソファーに座り抱擁しあう2人は、どう見ても、グリーンとイエローである。

それで終わりなのかと思ったら2人はそのままソファーの背もたれに隠れていった。










 唇を割って舌を口の中に侵入させると、イエローの口の中は口内炎がいたるところに出来ていて

舌が触れるたびに痛がる。痛がるイエローはグリーンを力なく突き放してディープキスは嫌だとやんわり拒む。

その意味が分かったグリーンは、普段、愛撫している豊満な胸とは違った、小さな胸を優しく服の上から愛撫する。

服の中に手を侵入させて、服を脱がしていくと同時に、首筋に何度もキスを落とす。


「・・・あっ・・・・・・」


敏感に反応するイエローに対して、服を脱がせ終わったグリーンはブラの下から手を潜り込ませて胸を直接愛撫し始めた・・・











凍りつくシルバー、その場から動くことが出来なかった。

そして聞こえ始めたイエローの喘ぐ声に、恐怖を覚えたシルバーは、その場から走り去った・・・・・・






Phase.4へ・・・