AIで普通の動画を3D動画に変換する





指し示された場所・・・、そこで待つ者・・・、黒き鼓動・・・。






 3日という時間はあっという間に過ぎ去った・・・。

おのおの準備を整えてシロガネ山へ向かう。

3日間、ジョウトのメンバー、特にゴールドは「先輩は、あんなひどいことする人じゃないっすよ。」

と、言い続けていた・・・。

ジョウトのメンバーも合流し、一行向かい始める・・・。
 
 手紙の真意、レッドの安否、全ての答えは手紙の指し示す場所にある・・・・・・。








 PAS 第6話 新首領










 指定された場所に到着する一行、その顔は皆真剣だ。

皆、無言のまま、時を待つ。 

草木のにおいが漂う、この平原。 人影もなく、またポケモンの姿も見えない。





不気味な静けさが平原をおおっている・・・・・・。





約束の時間まで5分を切った・・・・・・。





明らかに異様な雰囲気が漂い始めた・・・





強烈な圧迫感、威圧感、存在感・・・





グリーンは腰のボールに手をかけた。 それを見ると他のメンバーもとりあえずの臨戦態勢をとる。


一行に緊張が走る・・・


約束の時間までは2分ほどある、しかし一行に向けられるプレッシャーは精神的に一行を追い詰める・・・。




(・・・なんだ、この威圧感・・・、緊張を解いたら押しつぶされそうだ・・・)




グリーンの心でさえ、このプレッシャーに屈しそうである。


間違いなく、故意に発生させられているプレッシャーに精神を浪費してしまう。




(・・・まだなのか、このプレッシャーに飲まれる・・・)




先ほどまでそよ風程度に吹いていた風がピタッとやんだ・・・・・・・。





約束の時間が来たのだ・・・・・・。









 グリーンは周りを見渡す、すると正面から人影が迫ってくるのがわかった・・・。


その人影はまっすぐこちらへ歩いてくる・・・。


「・・・・・・きたようだな・・・。」


グリーンが人影に指をさす、すると一人の男がこちらへ向かってくるのが一行の目にも映る。


「真実とご対面ってことね・・・。」






 一行の目の前には、黒いスーツとズボン、黒髪、黒いサングラスの全身黒尽くめ男が立っていた。

髪型は・・・レッドにそっくりだ。

黒尽くめの男はサングラスをはずすと頭を下げて一行に挨拶する。 頭を上げる寸前でサングラスをまたつける。

「ギャラリーが多いようで・・・。ま、そのほうが盛り上がったりするんだけどね・・・。」

「レ、レッドさん・・・?」

イエローはあまりにも似すぎている口調と声に思わず声を上げる・・・。

「先輩のそっくりさんか、メタモンでも顔につけてるんですよ・・・声だって変声機で変えられるし・・・」

あまりにそっくりすぎる目の前の男にゴールドは混乱する・・・。

「レッドかぁ・・・、ソイツってもしかしてこんな顔してない・・・・・・?」

そういうと、黒尽くめの男はサングラスをはずし、胸のポケットにしまう。












「・・・・・・!!!」








サングラスで隠れていた顔が今、一行に晒される・・・・・・。

赤い瞳、輪郭、顔のパーツどれをとってもレッドそのもの・・・いや、レッドだ。

「メタモンなんてつかってないよ・・・、ゴールド。」

笑みを浮かべながらレッドは話す。

「にしても、みんな久しぶりだなぁ〜。 元気してたか??」

レッドはいつも調子で話し始めようとする・・・。

「・・・まて、この手紙はどういうことだ・・・? ・・・それを話すまではお前に自由な会話をする

権利も義務も無い・・・。」

グリーンが冷静にそして静かに怒りながらレッドに問う。

「ひどいなグリーンも、その手紙のとうりだって。 嘘、偽りはないよ?」

「・・・・・・嘘、偽りが無い・・・? じゃあ、お前は全ての文面を肯定するわけか・・・。」

グリーンは握り締めた手を震わせながらレッドを睨んだ。 

「・・・・・・お前は、どれだけの人を裏切ったかわかっているのか・・・?」

「う〜ん、わからないな・・・。 多すぎて・・・。」

悪びれもなく答えるレッドにグリーンの怒りは爆発した。

「・・・・・・レッド!!!・・・オマエ・・・・・・!!」

レッドの胸倉をつかみレッドを睨みつける。





グリーンの表情には純粋な怒りが表れている・・・。





そのやり取りをただ見守ることしかできない一行・・・・・・。





もどかしさと悲しみが一行を包む・・・。





グリーンは握り締めていた拳を思い切りレッドの顔面目掛けて放った・・・・・・。





次の瞬間に起こるであろう痛々しい状況から眼をそむけるため一行は眼を瞑っていた・・・、しかし・・・。





「グリーン・・・おとなしくバッジを差し出せば見逃してやる・・・・・・、さっさとバッジを渡せ。」


レッドは拳を片手で受け止めると、レッド特有の優しい声でなく、冷たく、低い冷酷な感じの声で、胸倉をつかむ

グリーンに言い放った。

「・・・いいから、バッジを渡せ・・・・グリーン・・・・・・今までのやつらのようにしたくない・・・。」

「・・・・・・バッジが狙いか!?」

胸倉を掴まれたままレッドは笑みを浮かべると、腰元に手を伸ばしボールに手をかける・・・。

いち早くブルーがレッドの行為に気付いた。





「グリーン!! 離れて!!  今のレッドは正気じゃない!!」





ブルーの声を聞き、グリーンが気付いたときにはすでに遅く、グリーンの腹にはレッドのポケモンの攻撃が当たっていた・・・。

黒い犬の姿をした悪タイプのポケモン、ヘルガーの“
すてみタックル”がグリーンに直撃したのだ。

「・・・・・ウッ・・・・あ、ああ・・・・。」

グリーンはその場に倒れた。その戦慄の光景に一行は言葉を奪われた・・・。

そしてレッドはグリーンからバッジを取る。

「グリーン、悪いな・・・。」

レッドはバッジを指ではじきトスすると空中でキャッチした。

「24個目、グリーンバッジ確保。 帰還する。」

レッドはポケギアで誰かに連絡を取った。

一行に背を向けるレッド、その足をグリーンが掴んだ。

「・・・・・・まて、 レッド。 決着はついていない・・・」

レッドは立ち上がろうとするグリーンに上から言う。

「無理だ。 今のグリーンじゃオレは止められない・・・。」

「・・・やってみなくちゃわからないだろう?」










レッドはグリーンから少し距離をとりヘルガーを前に出す。

グリーンはボールからカイリキーを呼び出す。

カイリキーとヘルガーの睨みあいが続く、緊迫した空気の中レッドは笑みを浮かべていた。



(・・・・・・レッドのあの余裕は何だ?・・・・・・罠、か?)



グリーンが冷静に状況を分析しようとする、その瞬間!


「ヘルガー!! “
かえんほうしゃ”!!」


まさにグリーンが思考中の出来事に判断が追いつかない!

ヘルガーの放つ炎にカイリキーはグリーンの指示を待っていたので隙をつかれそのまま直撃してしまう。

グリーンが反撃に転じるようにカイリキーに指示を出そうとする・・・しかし


「ヘルガー!! “
かえんほうしゃ”!!」


ヘルガーの放つ炎はカイリキーではなく、一行に向けて放たれた。

「なっ・・・・・・!?」

レッドの予想外の行動に気が動転し混乱するグリーン。

火炎を何とかブルーのカメックスとシルバーのオーダイルで相殺する一行、その様子を見て安心するグリーン。





 これが、グリーンの命取りとなった・・・。





「“
すてみタックル”!!」

ヘルガーの“すてみタックル”が直撃し、カイリキーはその勢いで大きく吹っ飛ばされた。

飛ばされたカイリキーの巨体がそのままグリーンに当たる。

その衝撃で、倒れるグリーン。

「卑怯よ!!レッド!!」

「そうっすよ、先輩!!」

「レッドさん・・・!!」

一行からバッシングを受けるレッド・・・。 だが

「ケリをつけようと思ってな・・・・・・。」




先ほどまでの笑みを浮かべた表情と打って変わって、真剣な表情になるレッド・・・。




そして約束の時間の前に感じたプレッシャーをまた感じ始める一行・・・。




起き上がることのできないグリーン・・・。





そのときである!!

レッドの足元が隆起し始めた、次第に大地はひび割れそこから超大型のポケモンが現れた。

「何、何、このポケモン・・・・・・。」

ブルーの焦った声が響く。

尖った背中、鎧のような身体、そして凶悪な顔・・・・これは、

「バンギラス・・・・・・?」

シルバーがぼそっと呟く。

「おい、まてよ、・・・・・オマエとバトルしたときは、・・・ココまででかくなかったぜ・・・。」

ゴールドの表情は、引きつっている。

それはそうだろう、今、一行の目の前に居るバンギラスは通常の2〜3倍以上の大きさをしているのだ。

他のメンバーもあまりの恐怖に言葉を失っている。

レッドは優しい表情を見せると、現れた超大型バンギラスの身体を撫でた。

「ギラン、ありがとな。」

ギランと呼ばれたこの超大型バンギラスはレッドに撫でられると笑顔で応える。

レッドは、一行に鋭い視線を向ける、そして・・・

「コイツは、ギランっていって、ココ、シロガネ山の主だ・・・、悪いがこれからの差し支えになるといけない・・・

だから、お前たちにはここで消えてもらう・・・。」

レッドは右手を真上に上げて命令をしようとする、・・・そこへ・・・!!






「“
ブラストバーン”だ!! リザードン!!」





倒れていたはずのグリーンがボールからリザードンを出し、指示をだす!!

リザードンの身体からオーラが浮き出る、そして口にオーラを集中すると、猛烈な紅蓮の炎を吐き出した!!



「レッドさん!!」



イエローの叫ぶ声が聞こえる、しかしレッドは回避するそぶりさえ見せない。

そのまま、放たれた紅蓮の猛火はレッドに直撃したかにみえた・・・。

一瞬、レッドの背後にもう一体のポケモンの影が映った。

その影響なのか、レッドもギランも無傷である。 どうやら、バリアのようなものを展開したようだ。

グリーンは乾坤一擲の一撃を捌かれたショックでその場で気絶した・・・。

「・・・ゲームセットだ、悪いが消えてもらう・・・。」

レッドはギランに命じる・・・






「そういえば、いい忘れていたな・・・。 オレはレッドじゃない・・・・・・。

 オレは、今のオレは・・・・・・。 

 ロケット団 真首領 ブラック、 真首領 ブラックだ!!」





 
レッドはスーツを脱ぎ、黒いシャツ姿になる。 その胸元にあるのは赤い字で輝く「R」の字。

その字が示す意味、それはレッドがロケット団の関係者であることを表す。

レッドは、いや、ブラックはもう一度右手をあげて、人差し指を立てる。


「ギラン!! 最大出力でいけ!!“
はかいこうせん”!!」


ブラックは右手を下げ、人差し指で一行を指差す。

命じられたギランは口の辺りにエネルギーを収束させる・・・!!



ギランの瞳は光を放って輝き始めた・・・。



「ブルーさん!! グリーンさんを!! 私はイエローさんを!!」

クリスは捕獲のプロとしてのカンが働いた!!



(これはマズイ・・・・!!)



クリスの掛け声でおのおの距離をとった・・・・そして、悪夢の閃光は放たれた。

「レッドさん!! レッドさん!! レッドさぁーーーーーーん!!」

イエローの悲痛な叫び声が閃光の中に消えた・・・・・・。





(レッドさん・・・・・・どうして・・・・・・・??



 何で傷つけあわなきゃいけないの・・・・・・??



 嫌だよ・・・こんなの嫌だよ・・・・・・



 レッドさん・・・・・・レッドさん・・・・・・レッドさん・・・・・)











 閃光の直撃したあとは大地が消滅して、大きな穴が開いていた・・・。


その穴の大きさはまるでクレーターのようだ。


穴の中にトレーナーが数人倒れている・・・。 グリーンたちである。


ブルーはグリーンをかばい、さらにその上からシルバーが覆いかぶさっている。


イエローをかばったクリスをさらに、ゴールドがかばい倒れている、さらにその前には


ゴールドのもちポケたちがトレーナーをかばったようだ。 


ブラックはギランをボールに戻すとその場を後にしようとした・・・。


その、ブラックの背後にグリーンのハッサムがせまった・・・。


ハッサムは全身ボロボロで、今にも倒れそうだった・・・。


そんな、ハッサムをブラックはその身体で支えた。


「主人思いのいいこだ・・・。よくやった・・・。・・・・・・グリーンたちを頼んだぞ・・・。」


・・・・・・ブラックは泣いていた・・・・・・。

瞳から何滴も何滴も雫は落ち、彼の頬をつたう・・・。

ブラック、いやレッドの優しい声を聞くとハッサムは安心したのか気絶した。


気絶したハッサムを地面に優しく寝かせると、ブラックはポケギアで連絡を入れた。


一つはおそらくロケット団にだろう。


そしてもう一つは、ふもとのポケモンセンターだった。




「ケガをしたトレーナーとその手持ちのポケモンが倒れている。 至急救援を求める」

と。





























 第7話へ・・・