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激突する希望と野望・・・、カントー組の戦い・・・!





 アサギシティに南風が吹く 

風は街を駆け抜けてただまっすぐに

愛する人を救うため

愛する親友を救うため

南風は愛する力をその身にのせて駆け抜ける

黒き戦士の間を抜けて

南風は目指す

風が集う場所へ







 PAS 第10話 刃!!登場ロケット団 四聖獣、正面入り口の戦い!!






 バトルタワー正面入り口・・・


その先にはまず広々としたロビーがある。 普段なら多くの人でにぎわう場所も

今日は大きく赤い字で「R」と書かれた黒い服を着た集団がそこを占拠している。

その中に一人、赤地のスーツを着た茶髪の男がいる。

その男は壁に寄りかかり瞳を閉じている。 どうやら誰かを待っているようだ・・・。

周りの黒服の集団は皆、モンスターボールを片手に臨戦態勢をとっている。

どうやら黒服の集団も誰かを待っているようだ。 

集団の人数は10人ほどで男女混合している。 その10人ほどの集団は非常に緊張しているのだろうか

臨戦態勢で汗を流すもの、生唾を飲むものなど緊張の様子が非常によくわかる・・・しかし、

赤地のスーツの男は臨戦態勢もとらずただ、壁に寄りかかり瞳を閉じ続けていた。





 それから時間は流れ5分後・・・


黒服の集団の緊張も頂点まで高まった時、赤地のスーツの男は壁に寄りかかるのをやめて口を開いた。

「来たましたか・・・。」

赤地のスーツの男は閉じていた瞳を開き、自動ドアになっているロビーと外とをつなぐ大きなドアを見る・・・すると

「“
かえんほうしゃ”!!」

誰かの声とともに紅蓮の炎がどっと押し寄せて大きな自動ドアを一気に焼き尽くす。

その炎の勢いは収まらず、ロビーの壁まで到達し全てのものを焼き払った。 そこへ

「“
ふきとばし”!!」

女性の声、先ほどとは別の声がすると暴風がロビーを襲う。 

ロビーの中にあった軽いものは吹き飛ばされて宙を舞い、黒服の集団の視界を奪う。

暴風とともに3人の男女がロビーに入ってきた。 一人の男は茶髪に緑の瞳で、大きな火竜、リザードンに乗っている。

一人の女性は金髪で黒い瞳、三つ首の鳥ポケモン、ドードリオに乗っている。 

さらにもう一人の女性は茶髪に青い瞳、緑の瞳の男が乗っていたリザードンに乗っている。

その三人組は腰にあるボールホルダーから各々ボールを手に取ると戦闘姿勢をとる。

金髪の女性が周りを見渡すと、奥のほうにエレベーターがあることに気付いた。

「グリーンさん!! エレベーターがあります!! 早く先へ進みましょう!!」

彼女はエレベーターを指差しながら緑の瞳の男、グリーンに声をかける。

「・・・・・・そう簡単にエレベーターは使えなさそうだ・・・。」

グリーンたちの前に黒服の集団と赤地のスーツの男が立ちふさがった。 集団はすでにポケモンを目の前に出している。

黒服の集団が攻撃を開始しようとしたとき、赤地のスーツの男が前に出てグリーンたちを見つめて話し出した。

「随分と察しがいいですね。 頭のきれるお客様は嫌いじゃありません・・・。」

赤地のスーツの男は首を下げて肩の力をぬき、両腕をブラブラさせ始めた。

その行動の放つ異様な雰囲気とプレッシャーにグリーンたちは警戒心を強める。

すると、赤地のスーツの男はその状態のまま首だけ上げてグリーンたちを見つめる。

「ようこそ、バトルタワーへ。 首領から命は受けています・・・あなたたちを出迎えるように・・・。」

先ほどこの男が発声したときと比べ、明らかに低い声で話し出した。 男の雰囲気がその場の空気を変化させる。

重苦しく、緊張が漂う緊迫した空気へ。

「私は、ロケット団 四聖獣の一人、“朱雀のエッジ”!! おもてなしさせて頂きます!!」





朱雀のエッジのブラブラさせていた両手にはすでにモンスターボールが握られていた。

エッジは思い切りバックステップするとモンスターボールからポケモンを呼び出しそのまま命令する。

「“
きりさく”!!」

何かのポケモンがグリーンたちに対して“
きりさく”を放つ。しかし、その攻撃はグリーンのポケモンによって阻まれる。

阻んだ瞬間、ロビーに金属音が鳴り響いた、その音の発生地点でつばぜり合いとなる二匹のポケモン。

「・・・気が合うな・・・。」

グリーンが呟くと、そこでつばぜり合いをする二匹のポケモンとはハッサムだった。

ハッサム同士でつばぜり合いになっているのだ。 その隙にとりあえずグリーンたちは距離をとる。

青い瞳の女性が床に倒れていた大きなテーブルを見つけるとグリーンと金髪の女性、そして2人のポケモンを手招きする。

彼女はモンスターボールから大きな亀のポケモン、カメックスを呼び出すとすぐさまテーブルを立たせ、壁にした。

「カメちゃん・・・“
ハイドロポンプ”!!」

命令を受けたカメックスは両肩2対の水砲をエッジたちに向ける。その隙に壁となったテーブルにグリーンたちは身を潜めた。

カメックスはグリーンたちが身を潜めたのを確認すると、両肩の水砲からものすごいスピードで大量の水を撃ちだした。

放たれた水流は2匹のハッサムを襲う!!

「「ハッサム、“
こうそくいどう”!!」」

グリーンとエッジの声は見事に重なった。 それと同時に2人のハッサムはカメックスの水流を“
こうそくいどう”で回避する。

カメックスの放った水流はエッジのハッサムを捉えそこなったがその威力は落ちずそのままロビーの壁に直撃、その水流はそのままロビー内に広がる。

水流を回避した敵のロケット団のトレーナーたちが各々ボールからポケモンを出し攻撃を仕掛けてくる、それに対してグリーンたちはリザードン、ハッサム、カメックス、ドードリオの

4匹でなんとか退ける。しかし敵の数はこちらよりも上、そこでグリーンは2人をテーブルの影に手招きすると、ポケモンたちに一時的に敵ポケモンの対処を任せた。

「・・・・・・敵もやり手のようだな、ここは全力で仕掛けるのが得策かもな・・・。」

グリーンが2人の女性にそう声をテーブルの影で言うと2人も無言で頷いた。

「・・・いいか、あのエッジってやつは相当なやり手だ。 正攻法で行ってもこちらが疲弊するだけだ・・・。 そこで、今は自分の持つ指揮力の最大までポケモンを

ボールから出して対処すべきだと思う。 精神力も、体力も、判断力も普段の何倍にもおよぶ負担となるが・・・やるしかない・・・。」




また2人の女性は無言で頷く、話を終えたグリーンがテーブルの影から出ようとした瞬間であった。 ピュッと空を切る音が3人の耳に入った。

音のしたその刹那、壁となっていたテーブルは縦に切断され音を立てて崩れ去った。






「お話は終わりましたかな、お客様??」






テーブルを背に立っていたグリーンはあまりの出来事に身体を硬直させて直立不動の状態で冷や汗を流している、2人の女性も目を見開き、腰が抜けてしまったのか動くことができない。

そこにたっていたのは、赤地のスーツの男こと朱雀のエッジと一匹のストライクだった。 エッジは不気味な笑みを浮かべるとストライクをボールへ戻す。

「そういえば話し忘れていたことがありました、私ども四聖獣の名を持つトレーナーについて・・・。」

エッジは笑顔を浮かべながら話を続ける。

「私ども四聖獣は、対人用のポケモンで戦闘を行う者でありまして、私はその一人・・・“刃”で引き裂き、切り刻むのが仕事でございます。 お客様、お楽しみいただけていますか?

お楽しみいただけていないなら・・・・・・、仕事どうり、お客様そのものを切り裂かせていただきます・・・。」

背筋に冷たいものがはしる感覚を覚えるグリーンたち。

完全に背後を取られ動くことさえできないグリーン、腰が抜けてしまい動けない2人の女性。

まさに絶体絶命・・・・・・。 エッジがボールからまたストライクを呼び出し攻撃姿勢をとらせる、エッジはそのままストライクに攻撃を命じる。

「ストライク、そこの男を切りなさい“
いあいぎり”!!」

ストライクの放った“
いあいぎり”は完璧にグリーンを捉えた。そしてその場に倒れこむグリーン・・・。

「次は、そこの2人の女性を・・・“
いあいぎり”!!」





「・・・残念ながら次はお前だ!!」






倒れたと思われていたグリーンの声がしたのでエッジは驚いてストライクへの命令を取り消してストライクで自分の周囲をガードさせる。


「・・・上だ!!」


ハッサムとともにグリーンが天井から急降下してエッジのストライクを捉えようと攻撃を仕掛ける。

「クッ!!・・・何故切ったはずのお客様が・・・、ええい!ストライク“
こうそくいどう”で私ともども回避です!!」

「無駄よ!!アンタもそのストライクもすでに私のメタちゃんで拘束済み〜♪」

いつの間にか、メタモンがエッジとストライクの足に絡みつきその動きを制限している。いや、完全に拘束してしまっている。



「・・・“
みねうち”!!」



グリーンのハッサムの“
みねうち”はストライクに直撃。 エッジのストライクはそのまま戦闘不能となった。

ロケット団員も、リーダーであったエッジがこうもやすやすと捕まったので、動揺の色を隠せない。

「ウッ!! あなたたち、何を見ているのですか!! 早く私を助けなさい!!」

しかしその前にグリーンが立ちふさがる・・・。



「・・・相手ならしてやる、かかってこい・・・。」



グリーンから放たれる気迫で団員たちは攻撃を仕掛けることができない。

「何故。私が仕掛けてくるとわかったんでしょうか?」

エッジは青い瞳の女性に問う。 すると彼女はにんまりと笑顔になると話し出した。

「アンタね、こっちにはどんなトレーナーがいるか先に把握しておくのね・・・。 こっちにはアンタの行動はとっくに筒抜けなのよ・・・。」

「お客様、ご冗談を・・・。 お客様は確かにテーブルの影で何も見えていなかったはずです・・・それなのになぜですか・・・。」

すると、金髪の女性が一匹のポケモンを抱きしめて話し出した。

「この、ピッくんが教えてくれましたから。」

笑顔で、ピクシーを抱きしめる金髪の女性。 ピクシーも笑顔だ。

「“
ちいさくなる”でずっと見てましたから。」

これまた笑顔で応える金髪の女性。 しかし、エッジの顔はまだちんぷんかんぷんといった感じの表情だ。

「ポケモンが見ていた視覚情報をどうやって正しく知らせるというのですかお客様・・・、ご冗談はいけません。」

「だから、いったでしょ。 ちゃんと相手の情報ぐらい把握しておけってね・・・。」

メタモンはエッジをきつく締め付けると、カクッとエッジは落ちてしまった。

「ブルーさん、グリーンさん!! 早くエレベーターへ行きましょう!!」

金髪の女性が声をかける。 するとブルーはメタモンを回収すると金髪の女性のところへ向かった。 グリーンはロケット団員をその場で全員KO、金髪の女性のもとへ向かう。











エレベーターへ乗り込む3人、とりあえず2階へ向かうことにする。2階のスイッチを金髪の女性が押そうとした瞬間、キィンと金属音が3回なった。

音が鳴り止むとエレベーターのドアは三分割されてその場に崩れた。





「お客様・・・まだエレベーターはご利用になれません・・・・。 それども上に行くというならワイヤーを切らせていただきます。」





崩れ去ったドアの先には赤地のスーツの男と、化石ポケモンのカブトプスが立っていた・・・。

「しつこいわね・・・本当・・・・・・。」

ブルーもさすがに顔を引きつらせた。 イエローにいたっては恐怖でおびえている。

「まだお客様には、最高の“おもてなし”ができておりませんから・・・。」

グリーンはチッと舌を鳴らすとボールを手に取り、戦闘体制をとる。



(・・・おそらく、内側から上に行くにはこのエレベーターが必要不可欠・・・。 戦場をロビーに戻さないと・・・)



グリーンはボールからカイリキーを出すと攻撃を命じる。

「・・・カイリキー、“
ちきゅうなげ”!!」

グリーンのカイリキーはカブトプスを捕まえるとそのままロビーのフロアに力強く叩きつけた!!

フロアは大きくひびわれて、その衝撃の強さを物語る・・・。 

カブトプスが叩きつけられる直前に大きく後退したエッジ、それを追いかけるようにグリーンはボールを両手に持ちエレベーターを飛び出す。

「イエロー!!私たちも援護するの!! いくわよ!!!」

ブルーは金髪の女性、イエローの手をしっかりと握りグリーンを追うようにエレベーターを飛び出した!

「グリーン!! 私たちもできる限りの援護をするからガシガシ攻めちゃって!!」

「・・・・・・そのつもりだ!!」

グリーンはカイリキーに命を下す、

「・・・カイリキー、もう一度“
ちきゅうなげ”だ!! エッジに投げつけろ!!」

その命を受けたカイリキーはまだ倒れているカブトプスを捕まえると、エッジにむかって投げつけた。

エッジはそれをひらりと回避するが、カブトプスはロビーの壁に激突。そのまま戦闘不能となった。

「流石ですお客様、それでこそ最高の“おもてなし”をする価値があります・・・。」

エッジはボールを一つ手に取り握ると、不敵な笑みを浮かべる。

「では、最高の“おもてなし”をお楽しみください・・・・・・。 チルタリス!! 」

ボールから出てきたのは飛行タイプのポケモン、チルタリスだ。 しかし色違いのようで黄色の身体に赤い羽根がついている。



(生物学的にもあの色への変化はありえない・・・、どういうこと?着色??)



ブルーがそんなことを思っている間に、敵のチルタリスの攻撃が始まる。

「チルタリス、“
かえんほうしゃ”!!」

チルタリスはその口から、紅蓮の炎を吐き出した。 ターゲットはカイリキーとその周辺のトレーナー・・・つまりグリーンだ。

「グリーン!!危ない!!」

ブルーの声もむなしく、紅蓮の炎はカイリキーともども焼き尽くす・・・。

「・・・カイリキー・・・」

しかし、間一髪カイリキーの機転でグリーンは火炎の射程からから投げ出され、火炎を回避した。 しかしその代償としてカイリキーはその強烈な“
かえんほうしゃ”を直撃してしまい、

そのまま、大やけどをおって戦闘不能となってしまった。

「普通じゃないわ・・・あの威力・・・。 もし直撃したら、間違いなく即死ね・・・。」

ブルーが冷静に分析する。たしあにチルタリスの放った“かえんほうしゃ”は、明らかにグリーンのリザードンが放つ“
かえんほうしゃ”の数倍の威力を持っているのがわかる。

「紹介が遅れました・・・こちらは私の手持ち最強となります、朱雀・・・チルタリスです。」

エッジは、笑みを浮かべながらまたチルタリスに攻撃を命じる。



「チルタリス、お客様に煉獄のおもてなしを・・・“
かえんほうしゃ”!!」



チルタリスはまたグリーン狙いで“
かえんほうしゃ”を放つ。 

放たれた紅蓮の炎は、エッジの言うとおり煉獄・・・地獄の炎を彷彿させる。

グリーンはその炎を横っ飛びで何とか回避する、しかし、なかなか反撃に転じるチャンスがつかめない・・・。

とりあえずグリーンはポリゴン2をボールから出すと、チルタリスに接近する。

「・・・ポリゴン2、“
テクスチャー2”だ!!」

ポリゴン2は眼から光線を放ち、チルタリスを解析すると有利な属性を自分自身に貼り付けた。

「イエロー、グリーンを援護するわよ!!」

「はいっ!!」

グリーンの援護の為にブルーとイエローはボールから、カメックスとオムスターをだすと攻撃を命じる。




「「
ハイドロポンプ!!」」




2匹のポケモンはものすごい勢いで水を発射し、チルタリスを狙うが、チルタリスのすばやさについていけず回避されてしまう。

飛び上がるチルタリスの背にエッジは乗ると、またグリーンを狙い攻撃を開始する。

「“
テクスチャー2”ですか・・・。 お客様面白い技をお使いになりますね・・・、しかし・・・その技は逆に盲点ですよ・・・。」

そうエッジが言うと、チルタリスは身体をうねらせ始めた・・・。 エッジはその身体から飛び降りるとボールからジュカインを出す。

そのジュカインの背に乗るとエッジはブルーとイエローに対して攻撃を命じる。

「ジュカイン、お2人に“
はっぱカッター”のプレゼントをあげなさい!!」

ジュカインは命を受けると、腕から葉をだしてそれを飛ばす。 まるで手裏剣のようにブルーとイエロー目掛けて葉は飛んでいく。


「・・・やらせはしない!!」

「そちらのお客様には、特別な“おもてなし”が用意済みですからご安心ください・・・・・・。 チルタリス、そちらのお客様に“
かみなり”を差し上げなさい!!」


チルタリスはグリーン目掛けて雷を落とす、雷にあたりそうなグリーンをかばうためにポリゴン2はグリーンを突き飛ばした。

突き飛ばされたグリーンは雷を回避するも、“
テクスチャー2”で、炎に有利な属性・・・すなわち水属性になったポリゴン2は雷が直撃するとそのまま戦闘不能となってしまった。

結果、“
はっぱカッター”はブルーとイエローのもとに飛んできたが、何とかそれを回避する2人。

チルタリスの脅威の戦闘能力の前にグリーンは屈し始めていた、援護も、チルタリスのすばやさとエッジの妨害と“刃”のポケモンたちの攻撃でチルタリスへ攻撃を仕掛けられない。

3人はただ、攻撃をよけるか捌くすることしかできず、完全に反撃のチャンスを失い、疲弊していくばかりであった・・・。

そこへ、悪夢の一声がかかる。












「チルタリス、お客様に最高の“おもてなし”・・・死のおもてなしを差し上げましょう・・・・。」




その声を聞いたチルタリスの身体は金色に輝き始める・・・・・・。


「「・・・“
ゴッドバード”・・・!!」」


ブルーとグリーンの声が見事に重なる。


「お客様、最後の“おもてなし”です・・・、チルタリス、“
ゴッドバード”!!!」


ブルーとグリーンは反撃に転じる力は残っていない、ギリギリ反撃に転じることが可能なのは、ブルーに守られていたイエローだけだ。

しかし、バトルが苦手なイエローにこの状況を覆すような知識も、技も持ち合わせていない・・・・・・。

こんどこそ、文字どうり絶体絶命・・・・・・。 レッドを助けに来たはずがここでどうやら終わるようだ。

ブルーとグリーンは完璧にあきらめて目を瞑った。









((この状況は・・・無理!!))









ブルーとグリーンが絶望の中、イエローは何か引っかかっていた・・・・・・。





(・・・・・・“
ゴッドバード”・・・・・・)





イエローの中で何かが結びつきそうだった。



(お願い・・・、思い出して・・・私・・・・、ブルーさんとグリーンさんを守りたいんだ・・・、 お願い・・・、 ここで倒れるわけにはいかないんだ・・・!!)



心で強く、本当に強く念じる。 



思う。 



想う。



導き出される答え、しかし無常にもチルタリスの“
ゴッドバード”は放たれた。

金色のオーラをまとい急降下して、3人を狙う。












(「“
ゴッドバード”みたいな、直進的な攻撃は側面が弱いんだ・・・・・・。」)











イエローの脳裏に浮かぶ声、それはあの時、“あの人”から聞いた声だった・・・・・・。

その声の導くままにイエローはボールからピカチュウのチュチュとゴローニャのゴロすけをだすと命じる。

「ゴロすけ、側面を狙うんだ“
すてみタックル”!!!」

イエローの声とともにゴロすけは“
すてみタックル”を放ち、見事にチルタリスを捉えそして大きく突き飛ばした。

ブルーもグリーンも、そしてエッジも完全に想定外のことが起こっていたので驚きのあまりその場で静止してしまった。

そんな様子の眼にくれず、イエローは右手を高く上げるとチュチュに命じる。 その姿はまるでレッドのようであった・・・。





「チュチュ、“
10まんボルト”!!!」





強烈な閃光とともに、チルタリスに強烈な電撃がはしる。 

チュチュの電撃は完全にチルタリスを捉えチルタリスを戦闘不能にした。

ポカーンとあっけにとられているエッジをブルーは見逃さずまたメタモンで捕らえると、きつく締め上げた。



「やっぱり、相手のトレーナーの情報は把握しておくことね・・・・・・。」



そのままメタモンはエッジを絞め落とした。 こんどこエッジの気絶を確認するとグリーンたちはエレベーターにのり次の階を目指す。






エレベーターで移動中、グリーンはイエローに聞いた。

「・・・何故、“
ゴッドバード”は側面を狙うものだとわかったんだ?」

その質問に対してイエローは答えた。



「また、守られちゃいました・・・。 こんなにも離れているのに、私を守ってくれるんですね・・・。 あの人は・・・・・・。」



イエローは俯いて涙を流した、“彼”はいつも自分の傍に居るのだと改めて痛感したのであった。
















 第11話へ・・・