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 ここは、どうやら墓地のようだ。西洋風の集合墓地、いたるところに墓が点在している。

花が供えられているものもあれば、半壊してしまっているものもある。大小さまざまな墓があり、

生前そのものがどのような立場、状態、身分、でいたかがよくわかる・・・・・・。

そんな、何かもの悲しさを漂わせるこの墓地に今、一人の人影がある。よく見てみると、

金髪に若干の白髪の混じった、小奇麗な老人の女性が花をもって誰かの墓の前にいる。

その女性は墓前に花を供えると目を瞑り祈りをささげる。




しばらくするとその女性の方に向かって2人のやはり老人の男女が来た。年齢は同年代といった感じだろうか。

2人連れ添って歩く姿から、おそらくこの2人は夫婦か何かの間柄なのだろう。

男の方は茶髪に白髪が混じり、緑色の瞳、深いしわがあるが、整った顔立ちをしている。 女の方は同じく茶髪、青色の瞳をしている。

この2人と対比させて見ると金髪の老人の女性は小柄であることがわかる。 

女性が墓前の前から身を引くとその2人も同じようにその墓に花を供え、祈りをささげる。 


















しばらくの沈黙・・・・・・。

















長い沈黙、この沈黙は故人を偲ぶ沈黙であろう。

この沈黙を打破するために、口を割ったのは緑色の瞳をした老人の男だった。


「2年か・・・・・・。」


2年、この言葉を聴くと金髪の老人の女性は少し暗くなった。



「走りすぎたのね・・・・・・。」



今度は青い瞳をした女性が言った。 それを聞くとさらに金髪の女性は暗くなる。

2人はそれを見ると目で合図しあう。

「イエロー、今から食事でも行かない? ちょっとおいしい店見つけたのよ〜!」

「なかなか、旨い。」

すると、イエローと呼ばれた女性は暗くなっていた表情を一変させて笑顔になる。

「本当ですか! 楽しみです!!」

「じゃ、いきましょ。」

「・・・だな。」

2人が移動しようとすると、イエロー呼ばれた女性は「ちょっと待って」と、手でジェスチャーする。

そのジェスチャーを見ると2人は静かに頷いた。









「あなた・・・・・・。 いや、レッド・・・・・・、またきますから。」









そう墓に言い残すとイエローは2人の男女のところへ向かった。






3人が花を供えた墓には2年前の日付と共に「RED」という名前が彫られていた・・・・・・。